【シチリア マラビーノ社 来日レポート】

先週日曜のランチタイムはお休みを頂きまして、
インポーター 株式会社仙石より
仙石さん、井澤さん、そしてシチリアから
ワインの生産者 マラビーノのサンティーノさんを
お招きしてワインとお料理の勉強会を行いました。

シチリア最南東ネロダーヴォラ発祥の地、そしてヨーロッパで最も南に位置するシラクーザ県パキーノに畑を構えるマラビーノのワインの特徴はやはりテロワールにあります。

アフリカ大陸よりシロッコという熱い風が吹くこの土地は日中の気温が45度まで上昇します。
そのため水分がとても少なく土が乾燥しているためブドウに限らず、野菜や植物の収穫量はとても少なくなりますが、その分とてもクオリティの高いものが出来ます。

有名なのはパキーノのドライトマトで
乾燥した強い風が酸味や塩辛さにも似た旨味を生みます。

マラビーノのワインはこの熱い土地の中は珍しく、透明感があり、軽やかな赤ワインを作っていることが特徴で現地の特産であるマグロなどの赤身の魚との相性が抜群です。
(品種:ネロ・ダーヴォラ、カベルネフラン)

白ワインはパスタと合わせて楽しむのが
現地では鉄板で、海からの熱い風がもたらす
綺麗な酸味が特徴です。
(品種:シャルドネ、モスカート・ディ・ノート)

オーナー パオロ氏はワイナリーを
片時も離れないとても情熱的な方です。

“マラビーノ”というワイナリー名は
トッレ マラビーノという古くからある塔の
名前からきています。
今は宿泊施設になっていて、7つある部屋の名前は
マラビーノのワイン名が付けられています。

お料理の準備が整ったあと
サービス温度、食材や香りとワインの相性、
お料理に合わせてそれぞれ飲み比べをして
何を合わせたら良いのか、アドバイスを頂いたり、
葡萄の木の仕立ての違い、畑の特徴や樹齢の差によるワインの特徴、シチリアにまつわるお話など
とても丁寧にご説明頂き、和やかに会は進んでいきました。

なにより、この日一番嬉しかったのは
サンティーノさんにシェフのお料理が
日本で食べたシチリア料理の中で一番美味しかった!と大変喜んで頂けたこと。

その地に根付く伝統や文化、そしてお料理は
土地と共存していくために先祖代々、知恵と共に
現代に到るまで変わらない作り方、レシピ、技術が受け継がれてきました。

実際にその地を訪ね土地を感じ、理解し、
受け継がれてきた伝統と
その地で出会った人々が託してくれた想いを
日本で多くの方々に知ってもらいたい、
伝えていきたいという佐藤の想いが
しっかり伝わったのだと実感。

この日マジカメンテにはマラビーノのワインと共に
パキーノの熱い風が吹き抜けたのを感じました。

教えて頂いた伝統を大切に、
そして未来につないでいけるよう
ご来店下さるお客様には
料理やワインの美味しさだけではなく、
その土地の特徴や作り手の人柄、そして想いまで
しっかりとお伝えして参ります。

改めて、インポーター 株式会社仙石の
仙石さん、井澤さん
とても素敵なご縁と、またとない機会を頂き
スタッフ一同心より感謝致します。

サービス 桑原

約6年前