【8月 お休みのお知らせ】
遅くなりましたが、マジカメンテの8月の店休日をお知らせいたします。
5(月)
12(月)
14(水)ランチタイム
15(木)
16(金)
19(月)
26(月)
また今週はディナータイムのお席が残り僅かとなっております。
火曜日 20時以降(1テーブル)
水曜日(満席)
木曜日(満席)
金曜日(1テーブル)
土曜日(満席)
日曜日(2テーブル)
水曜日と日曜日のランチタイムはお席ご案内出来ます。
また、ディナータイムに限り、タクシーワンメーターサービスを行っております。
恵比寿駅東口、広尾駅、白金台駅の最寄り駅から、4名様までで1台、5名様以上でしたら、2台分ご利用できます。
タクシーの領収書と引き換えで
お会計時にサービスさせていただきます。
お暑い日が続いておりますので、
タクシーでお気をつけていらしてください。
よろしくお願い致します。
写真は、ボローニャの夕暮れです。
シェフがマジカメンテ独立後に改めて
サンマリノ共和国特命全権大使であるマンリオ・カデロ氏より
【イタリア料理のレストランの中でも最もおいしいレストラン】として名誉ある認定証をいただきました。
・サンマリノ共和国は
イタリア中部、アドリア海に面した町リミニから内陸へ24㎞に位置する世界最古の共和国です。
主にマルケ州、エミリアロマーニャ州、トスカーナ州の料理の影響を受けています。
・サンマリノ共和国の大使
駐日外交団長・サンマリノ共和国特命全権大使であるマンリオ・カデロ氏
(イタリア・シエナ出身)
日本に駐在する153カ国の大使館を束ねるトップの全権大使。
最近ですと先日の天皇陛下御在位三十周年記念で、祝辞のご挨拶をされた方です。
以下が頂いた認定証の内容です。
どのお料理も、美味しいのですが
中でも様々なパスタは、調理してお客さんに提供するタイミングは大変難しいのですが
こちらのお店は全て本物です。
佐藤シェフは、難しいイタリアンキュイジーヌを見事に理解し、本物のイタリア料理を提供しています。
佐藤シェフの提供する料理を心から賞賛いたします。COMPLIMENTE!
これからも、イタリアでお世話になった方々への感謝の気持ちと生産者の方々からのお力添えと共に、
駅から1kmもあるお店へ足を運んでくださるお客様によりいっそう楽しんでいただけるよう
日々精進してまいります。
【クリスマススペシャルディナーのご案内】
マジカメンテでは12月22日(土)〜12月25日(火)までクリスマスにふさわしい特別コースをご用意致しました。また期間中はランチコースもご用意しております。ぜひ大切な人と特別なひと時をお過ごし下さい。
◼︎ランチ
(始まりの一皿・前菜・伝統的な手打ちパスタ・産地直送 薪火焼きのお肉料理・デザート・カフェ)
12月22日(土)〜24日(月)
12:00〜14:00
ランチコース 6800円 (税別)
ワインペアリングコース 11600円 (税別)
◼︎ディナー
(始まりの一皿・前菜・手打ちパスタ①・手打ちパスタ② 産地直送 薪火焼きのお肉料理・デザート・カフェ)
12月22日(土)〜24日(月)
第1部 17:30〜19:30
第2部 18:00〜20:00
第3部 20:00〜22:00
第4部 20:30〜22:30
12月25日
第1部 18:30〜
第2部 19:00〜
ディナーコース 12800円 (税別)
ワインペアリングコース 18800円 (税別)
別途 コペルト(お席代)500円を頂戴しております。
営業中はお電話が繋がりにくい場合がございますので、その際は24時間ネットオンライン予約をご利用下さい。
【シチリア マラビーノ社 来日レポート】
先週日曜のランチタイムはお休みを頂きまして、
インポーター 株式会社仙石より
仙石さん、井澤さん、そしてシチリアから
ワインの生産者 マラビーノのサンティーノさんを
お招きしてワインとお料理の勉強会を行いました。
シチリア最南東ネロダーヴォラ発祥の地、そしてヨーロッパで最も南に位置するシラクーザ県パキーノに畑を構えるマラビーノのワインの特徴はやはりテロワールにあります。
アフリカ大陸よりシロッコという熱い風が吹くこの土地は日中の気温が45度まで上昇します。
そのため水分がとても少なく土が乾燥しているためブドウに限らず、野菜や植物の収穫量はとても少なくなりますが、その分とてもクオリティの高いものが出来ます。
有名なのはパキーノのドライトマトで
乾燥した強い風が酸味や塩辛さにも似た旨味を生みます。
マラビーノのワインはこの熱い土地の中は珍しく、透明感があり、軽やかな赤ワインを作っていることが特徴で現地の特産であるマグロなどの赤身の魚との相性が抜群です。
(品種:ネロ・ダーヴォラ、カベルネフラン)
白ワインはパスタと合わせて楽しむのが
現地では鉄板で、海からの熱い風がもたらす
綺麗な酸味が特徴です。
(品種:シャルドネ、モスカート・ディ・ノート)
オーナー パオロ氏はワイナリーを
片時も離れないとても情熱的な方です。
“マラビーノ”というワイナリー名は
トッレ マラビーノという古くからある塔の
名前からきています。
今は宿泊施設になっていて、7つある部屋の名前は
マラビーノのワイン名が付けられています。
お料理の準備が整ったあと
サービス温度、食材や香りとワインの相性、
お料理に合わせてそれぞれ飲み比べをして
何を合わせたら良いのか、アドバイスを頂いたり、
葡萄の木の仕立ての違い、畑の特徴や樹齢の差によるワインの特徴、シチリアにまつわるお話など
とても丁寧にご説明頂き、和やかに会は進んでいきました。
なにより、この日一番嬉しかったのは
サンティーノさんにシェフのお料理が
日本で食べたシチリア料理の中で一番美味しかった!と大変喜んで頂けたこと。
その地に根付く伝統や文化、そしてお料理は
土地と共存していくために先祖代々、知恵と共に
現代に到るまで変わらない作り方、レシピ、技術が受け継がれてきました。
実際にその地を訪ね土地を感じ、理解し、
受け継がれてきた伝統と
その地で出会った人々が託してくれた想いを
日本で多くの方々に知ってもらいたい、
伝えていきたいという佐藤の想いが
しっかり伝わったのだと実感。
この日マジカメンテにはマラビーノのワインと共に
パキーノの熱い風が吹き抜けたのを感じました。
教えて頂いた伝統を大切に、
そして未来につないでいけるよう
ご来店下さるお客様には
料理やワインの美味しさだけではなく、
その土地の特徴や作り手の人柄、そして想いまで
しっかりとお伝えして参ります。
改めて、インポーター 株式会社仙石の
仙石さん、井澤さん
とても素敵なご縁と、またとない機会を頂き
スタッフ一同心より感謝致します。
サービス 桑原
サービス 桑原が仕込みの様子をご紹介する
小窓シリーズ、本日は定休日ですが昨日
期待の若手エース サキちゃんとシェフが一緒に
オンブリケッリを作っていましたのでその様子をチラリ。
【Ombrichelli al rancetto】
オンブリケッリ アル ランチェット
オンブリケッリという手打ちパスタは
ウンブリア州の地方でそれぞれ呼び方が変わり、
北ウンブリアでは
Umbrichelli ウンブリケッリ
モンテファルコも含めた南ウンブリアでは
Ciriole チリオーレ
オルヴィエートでは
Ombrichelli オンブリケッリ
シェフ佐藤はこの手仕事でつくるパスタを
オルヴィエートの老舗レストラン
リストランテ ダ グレゴリオで教わったことから
当店ではオンブリケッリをメニュー名として
掲げております。
ソースはウンブリア州ペルージャ県ノルチャより
安曇野放牧豚で作った自家製パンチェッタ、
ペコリーノ、トマト、マジョラムを使った
【ランチェット】でご用意しております。
中世の世より今もなお歴史を刻む城壁、
そして豚の加工食品を得意とする豚職人の街“ノルチャ”
イタリア語で豚肉加工職人のことを
ノルチーノと呼びますが、これは昔
豚肉を扱う技術に長けた職人がノルチャに多く
ノルチャ出身の職人さんが技術を
地方へ広めていったことが語源です。
また、同様に豚の加工品を多く扱うお店を
ノルチネリアと呼ぶのもこのノルチャが語源になっています。
自然も豊かで
ノルチャから15kmほど離れた
カステルッチョとの間には
イタリア百景にも選出されている
ピアングランデという大平原に
色鮮やかなお花畑が広がり
この時期、見頃を迎えております。
ノルチャは黒トリュフの名産地としても
知られておりますので
2月に開催されるネーロ ノルチャという
黒トリュフ祭りにいくのが個人的な夢です✨
サービス 桑原
新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
本日、ディナーより営業いたします。
さて、
急なお知らせとなってしまいましたが、ようやく皆さまにお知らせできる状態になりましたので、ご報告させていただきます。
この度、マジカメンテは移転することとなりました。
現在の場所での営業は1月中旬までとなります。
突然のことで驚かれた方も多いかと思いますが、移転先は同じ恵比寿です。
現在、所属しております株式会社イーデザインから、社長であり弟でもある佐藤充氏のお力添えもあって独立させていただくことになりました。
長文になりますので、時間と気持ちに余裕のあるときに、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。
店名は
Antica Osteria Magicamenteから
シンプルに
【Magicamente-マジカメンテ】に。
【Magica(魔法)mente(心・精神・思考)】
思い描いたイメージのとおり、食材を魔法のように変化させる。
小麦粉からパスタに成形するように、形のないものから手仕事によって作り出される過程はまさに魔法のよう。
また、食べた人が笑顔になるような魔法。
という意味が込められています。
思い起こせば7年前、イタリア料理店激戦区と呼ばれているこの恵比寿の地において
薪火焼きと伝統的なイタリア各地の手打ちパスタを掲げ、ひとつひとつ手作りし、周りの人たちからは、よくやるね。根気がいる作業だね。バカな事やってるね。と言われ続け、しまいには変態呼ばわりをされ…
それを最高の褒め言葉と受け取り、なんとかここまでやってきました。
正直、7年間を振り返りたくないほど壮絶な道のりでした。
イタリア人でない日本人の私が表現するイタリア料理には限界があるのではないかと自問自答した時期もありました。
日本人が思う、外国で食べる外国人がつくる和食や寿司のようなもので、もちろん例外もありますが、違和感を感じる事が多いかと思います。
イタリア人の方々から見る日本におけるイタリア料理も多かれ少なかれ同じことではないのか。
イタリア料理のおもしろいところは、イタリアの郷土料理ひと皿ひと皿に、その料理を食べるに至った歴史やストーリーがあるところ。
それを知れば知るほど、イタリア愛はどんどん強まっていきました。
イタリア料理は
背景、ストーリーのある素晴らしい郷土料理(クチーナ・テリトリアーレ)と
それぞれの家系に代々受け継がれている家庭の名物料理(クチーナ・ファミリアーレ)の食文化です。
その中でも、もっともイタリア料理らしい、イタリア料理の根源、特徴的で多種多様である手打ちパスタに魅了されました。
実際に現地では、作るのに手間がかかりすぎるが故になくなってしまいそうな伝統的なパスタがたくさんあります。
もちろん、郷土料理を絶やすことなく伝承していこうと作り続けている現地のシェフもいました。
そのシェフから
「伝統を絶やさないように作り続けている。だから日本で同じように伝統の伝承をしてほしい。」と言われました。
イタリアで短い時間ですが、とても熱い思いで接し伝えてくれた事を、心に刻み、思いを受け継ぎ、理解し、磨き、お客様や仲間に伝承していく責務があります。
伝統を知らなければ新しい表現は出来ない。
伝統文化を認識することが重要で、伝統文化の無い料理には何も残らないのです。
大切なのは自分が学んだことや食の大切さ、食文化を伝えるということ。
とても重要な本質を教えて頂きました。
そして、本質を崩さないまま料理人としてどう進化させていくのか。
料理は素材を通して表現するしかありません。
顔の見える生産者からは勿論、農家さんや食材を手がける職人と直接、密接な繋がりを築き、
日本やイタリアの生産者のこだわりの食材に支えられながら
日本の四季 日本人の心 日本の季節を添えていく。
ようやく私が作る手打ちパスタもイタリア人のお客様に喜んでいただけるようになり、
イタリア半島の中部に位置するサンマリノ共和国大使より
本物のイタリア料理を提供しているお店として名誉ある認定をいただきました。
ここまでマジカメンテが成長できたのも歴代スタッフのみんな、生産者の方々、業者の方々、そしてマジカメンテの料理を楽しみにしてくださるお客様、応援してくれる同業の仲間のみなさんがいてくださってこそです。
もちろん新天地でも手打ちパスタを掲げスタートいたします。
イタリア人が見て食べても、イタリア料理だと思っていただける料理を作り、食文化を正しく伝えていくという使命感を持って、これからも精進して参ります。
よく知るイタリア料理とはひと味違う、イタリアの小さな町や村の秘境に足を延ばさない限り、食べる事の出来ないイタリア各地域の郷土料理、手打ちパスタをぜひ皆さまにお伝えしたいです。
オープン日ですが、7年前にオープンした日と同じ2月2日を予定しております。こちらも決まり次第、ご案内させていただきます。
現在の店舗とは反対側の東口で、駅からも遠くなってしまいますが、マジカメンテの為に足を運んで来てくださるお客様を大切にし、
皆さまに可愛がっていただける【Magicamente-マジカメンテ】になるよう育てていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
オーナーシェフ
佐藤崇行
住所
〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿3-41-9